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「ミシュランガイド東京2015」に名を連ねる名店! 昼と夜で2つの顔をあわせ持つ『レストラン サカキ』

2015.11.24 yoshoku/seiyou

64年間変わらぬ場所で親子4代に受け継がれてきた老舗レストラン

昔ながらの日本食料理店や個性あふれる多国籍料理店、重厚な門構えのフランス料理店など、実にさまざまな飲食店が路面に軒を連ねる京橋。そんな京橋の町で64年の歴史を積み重ねてきたのが、『レストラン サカキ』。ブルーと白を基調としたエントランスは、オーナー・榊原さんがフランス料理の修行をされた南フランスの街を彷彿とさせます。

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創業は昭和26年。以来、一度も場所を変えることなく、親子4代に受け継がれてきた老舗レストランの現オーナー・榊原さんは、京橋生まれ京橋育ちの生粋の京橋っ子。洋食店を営む家に生まれ育ったことから、自ずと料理人を志すようになりました。そこには、年配の方が多い昔ながらの町・京橋を、料理の力で盛り上げたいという気持ちもあったと言います。

昼と夜でスタイルがガラッと変わるレストラン

『レストラン サカキ』の1番の特徴とも言えるのが、昼は創業当時から続く洋食店、夜はフランス料理店へとそのスタイルを変えるところ。先代までは洋食店だったのですが、「フランス料理の魅力を多くの方に伝えたい」という現オーナー・榊原さんの熱い思いが新しい風を送り込んだのです。

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「学生時代はリヨン、卒業後は日本のフランス料理店で修行を積み、その後は南フランスに渡りました。本場のフランス料理を学ぶために100件以上のお店に手紙や電話で問い合わせをして仕事場を探しましたが、返事をもらえたのはわずか5件ほどと苦労しましたね。その中から私が選んだのは、住み込み用の部屋が完備されたレストランです。都心部から離れると、このような環境に身を置くことができるレストランがあるんですよ。そういう環境を探したのは、まずは自分の目でフランスの本場を見たかったし、確かめたかった。料理の勉強にも存分に集中できました。」と当時の思い出を語ってくれました。

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そんな榊原さんが日本に帰国し、実家の『レストラン サカキ』のオーナーとして働き始めたのは、2003年。洋食とフランス料理を提供するレストランのはじまりです。「昼と夜とでスタイルを変えたのは、昼は近隣で働く方に喜んでもらえるようカジュアルな洋食を、夜はゆったりとした雰囲気で過ごせるフランス料理を、と考えてのことです。洋食とフランス料理とでは仕込みも調理法も異なりますが、どちらも手間をかけて丁寧に作っています。」と榊原さん。その努力が実り、今では『ミシュランガイド東京2015』に名を連ねたり、ランチタイムには行列ができたりするほどの人気店に。特に近頃は、インターネットの検索でお店を見つけて足を運ぶ若い方の姿が目立ってきたと感じているそうです。

毎朝、自ら自転車で築地へ。
新鮮な食材を仕入れて提供できるのは京橋ならでは

「食材は築地で仕入れています。京橋からだと自転車で10分程。毎朝6時半頃に出向いていますね。食材の半分は自転車で持ち帰り、残り半分は配送してもらっています。魚介類は刺身で食べても美味しい鮮度抜群のもの、野菜は自然栽培・有機栽培の野菜を扱う築地の業者から仕入れたものを使用しています。」このように新鮮な食材を直接見て、仕入れて、当日に提供できるのは、築地からほど近くに位置する京橋だからこそできること。

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さて、ここからは本題のお料理についてです。筆者がオーダーしたのは、複数あるランチメニューの中でも人気が高い「エビフライ」。立派なエビフライ3本と付け合わせのポテトサラダ、キャベツ、そこにライスとスープがセットになったメニューです。

ピンとまっすぐにそびえ立つエビフライは、まさに迫力満点。実際に持ち上げてみると、期待を裏切らないズッシリとした重さ。こんがりとした薄めの衣がサクサクで、太く肉厚でプリッと弾き返すようにしっかりとした歯ごたえの海老をひとたびかじれば、甘味が優しく口いっぱいに広がります。自家製タルタルソースにつけると、酸味により海老の本来の甘みがより一層引き立てられるのも印象的。ボリュームがあるので満足感も非常に高く、男女問わず人気だというのにも納得です。これだけのクオリティでお値段は1,200円とコスパも申し分ありません。

そして、もうひとつの人気メニューがポークジンジャー。こちらは1日20食限定で、開店5分で品切れするほど大人気。肉厚のポークジンジャーは、使用する豚肉の部位が限られているため、数に限りがあるのです。開店直ぐに入店できた幸運な方は、ぜひオーダーしてみては。

また、ディナータイムのフランス料理は、「クラシカルな料理の味・重さをより現代的にアレンジしたり、南フランスのテイストを取り入れたりと、“フランス料理は敷居が高い”と思っている方にも、気軽に召し上がってもらえるように工夫をしています。」と榊原さんは言います。本格的なコース料理から充実したアラカルトメニュー、そして常時200本以上ストックしているというワインの豊富さが、お客さまの選択肢を広げ、フランス料理をより身近なものに感じさせてくれるのではないでしょうか。

昼と夜で違った表情を見せる『レストラン サカキ』。シーンに合わせて、ご利用してみてはいかがですか。

INFORMATION

名称 レストラン サカキ
住所
電話番号 03-3561-9676
営業時間 ランチ 11:30~13:30
ディナー 18:00~20:30
定休日 日曜・祝日・第2土曜昼
カード VISA、MasterCard、UC、DC、ダイナースクラブ、アメリカン・エキスプレス、JCB、MUFG
Webサイト http://www.r-sakaki.com/

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