グルメ

東京でも指折りの正統派フランス料理店『シェ・イノ』

2015.10.02 italian/french

京橋を「シャンゼリゼ通り」のようにしたい  

東京でも指折りの正統派フランス料理店と言えば、『シェ・イノ』。オーナーシェフの井上さんは、21歳のときに片道分の航空券を片手に渡欧し、スイス、ドイツ、ベルギー、フランスで修業を積んで帰国。1984年、京橋にこのお店をオープンしました。

多くの老舗が立ち並ぶ京橋の地でも、ひときわ格調高い重厚な扉の店構え。今でこそ「アートな街」としても名を馳せる京橋に違和感なくなじんでいますが、井上さんがこのお店をオープンさせた当時の京橋は、現在とはまた違った印象だったそうです。

「その頃の京橋は、銀座から日本橋への賑やかなストリートを途切れさせる一角になっていたんです。近くには銀行が多く、午後3時を過ぎると一斉に閉店。すると人通りや活気がなくなってしまい、寂しくて(笑)。パリ・シャンゼリゼ通りには、こういう場所はないんですよね。何とかして、京橋を人が集まる街にしていかなくては、という気持ちから、パリの雰囲気を取り入れたこのお店をオープンさせました。」井上さんは、創業当時の思いをそう語ってくれました。

お祝いや接待の席でも愛される店に

『シェ・イノ』を訪れるお客様は、顔ぶれもさまざまです。日本橋・丸の内から歩いて通うランチやアフター6のビジネスマン、歓送迎会・接待の席として利用するエグゼクティブの常連。記念日に利用されるファミリーには、世代を超えて愛されてきました。さらに特筆すべきなのは、「特別な方の食事」に選ばれるお店だということ。

大切な人を招きたい・大切な人と一緒に訪れたいのは、いつでも最高の味、サービス、雰囲気を提供してくれる安定感と信頼のある店。30年の歴史の中でお客さん一人一人を満足させてきた、井上さんの手腕によるものだといえるでしょう。

季節ごとに変わるクラシカルなフレンチに舌鼓

さて、ここからは肝心なお料理について。季節によって内容が変わるメニューは、コースだけでなくアラカルトも充実しています。

筆者が頂いたのは、ウニの風味が広がるソース(写真左)が素材を引き立てる前菜。オマール海老のテリーヌ、サーモンなどのシーフードにはさらなるコクを与えて、味わい深くしてくれます。かぼちゃを使ったスープ(写真右)は、ほのかな甘みと濃厚さのバランスが絶妙。描かれた模様はかぼちゃの皮で作られたスープを利用しており、初秋の味覚を存分に楽しむことができました。

メインの肉料理には、『シェ・イノ』の顔ともいえる香草を練り込んだバターソースがたっぷりと使われています。ラム肉の重厚さはそのままに、酸味・甘み・スパイシーさを一挙に感じることができるソースが口いっぱいに広がり、香り高くしてくれる様には心を奪われました。「このソースをまた味わいたい」とリピーターになる方が多いのにも納得です。 

どの料理も色彩や盛り付けが繊細で美しく、「食べるのがもったいない」と思わせるほど。このようなクラシカルなフランス料理が食べられるお店は、近頃そう多くないかもしれません。締めくくりにワゴンで運ばれてくるデザートは、全種類を少しずつ楽しむことができ、甘いものが好きな方にも嬉しいサービスです。

「京橋には、レストランだけではなく、骨董品を楽しめるギャラリーも充実しています。食事の後に、足を延ばしてみるのもいいですよ。」と井上さん。一流の料理、一流のアートに触れて、感性を磨く……。そんな一日を京橋で過ごしてみませんか?

INFORMATION

名称 シェ・イノ
住所
電話番号 03-3274-2020
営業時間 ランチ:11:30~14:00、ディナー:18:00~21:00
定休日 日曜
カード VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners
Webサイト http://www.chezinno.jp/

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