グルメ

こだわりのスパイス・自家製“海老油”が癖になる『京橋屋カレー』

2015.10.02 asia/esuniku

「大根カレー」を“大根河岸”で提供したいという思いから創業  

江戸時代から大正時代まで、大根を中心とした野菜の荷揚げ市場として賑わいをみせていた京橋エリア。“大根河岸”“京橋大根河岸青物市場”の愛称で、商人・近隣住民に親しまれてきたのですが、終戦後に京橋川は埋め立てられ、橋も取り壊しとなり、今では新柱や記念碑が当時の風情を僅かに残すのみで、現在は、ビルや商業施設、首都高速道路に囲まれています。そんな歴史ある土地に、2006年に暖簾を出したのが、『京橋屋カレー』の店主・飯島さん。
その理由は、「メニューにある“大根カレー(創業当時)”を、かつての大根河岸で提供したかったから。」と明確です。店舗での調理経験はなかったものの、「いつかお店を開きたい」「他では食べられないカレーを提供したい」という強い思いから、独学で料理を学び、創業したと当時の思いを語ってくれました。

こだわりのスパイスが効いたオリジナルカレーに出会えるお店

「当店では、モロッコ産のコリアンダーをはじめとする、数十種類のスパイス利用しており、小麦粉を使わないので、欧風のカレールーとはひと味違った“カレーソース”を味わうことができますよ。」と飯島さん。その言葉のとおり、『京橋屋カレー』は、使用するスパイスの品質・組み合わせにこだわりがあるお店なのです。
それは、店内の壁にずらりと展示されたスパイスの数々からも、うかがい知ることができます。「買い付けから味見に至るまで、妥協することはない」という信念に基づいているからこそ、リピーターがあとを絶たないのでしょう。

メニューには、「辛口伊達鶏カレー」「ときえカレー」「キーマ」といった単品のカレーが3種類(2015年9月現在)、そして、その中から2種類のカレーソースを選ぶことができる「ツインカレー」がラインナップ。どれも魅力的で迷ってしまいます。すると、「初めて来店する方には2種類のカレーが味わえる“ツインカレー”がおすすめです。2種類のカレーを試してお気に入りを見つけてみてください。」とのこと。そこで、「辛口伊達鶏カレー」と「ときえカレー」の2種類のカレーが味わえる飯島さんおすすめの「ツインカレー」をオーダーしてみました。

辛さあり・上品さありのカレーにリピーター続出

2種類のカレーソースが混ざり合わないように、左右に盛り付けられた「ツインカレー」は、ボリュームがあり迫力満点。写真右側の「辛口伊達鶏カレー」は、オレガノやブラックペッパー、クミンなどが使われているため、食べ進めるうちに普段汗をかかない筆者の額もじんわりとしてきました。確かに辛いのですが、スパイスによる爽快感の方が強く、癖になる味わいです。
続いて、鶏・キャベツ・海老の頭文字から名付けたという写真左側の「ときえカレー」。こちらには辛さはなく、ローズマリーやタイム、バジルなどのスパイスが効いた西洋風の風味が感じられました。キャベツの食感が良いアクセントとなり、まるで洋食店のスープを飲んでいるかのような感覚に。カレーソースの上にかけられた“海老油”も、魚介類独特のうま味が凝縮されており、「ときえカレー」に良く合います。これは、天然海老の殻をむき、米油で煮詰めたもので、以前は、「ときえカレー」のソースに混ぜていたそうですが、香り・味を立たせるために、上からかけるようになったと言います。カレーを口に運ぶ前に感じた香ばしさは、自家製の海老油によるものだったのでしょう。
突出しには、コールスローと自家製のプルーンソースがかかったヨーグルトが付いてきます。ヨーグルトには自家製のプルーンソースがかかっており、さっぱりとした甘みがスパイスで火照った口内をリセットしてくれます。市販のソースではなく、人工甘味料や添加物を一切使用しない天然素材で、こだわって作られた自家製ソースというところが、健康的で、自然本来の味が感じられ、喜ばれるのではないでしょうか。
「これまでは、お客さんの8割が男性でしたが、テレビ番組で紹介されてからは女性も増えてきました。」と言う飯島さん。心も体もシャキッとさせてくれるスパイシーなカレーを、京橋で堪能してみてはいかがでしょうか。

INFORMATION

名称 京橋屋カレー
住所
電話番号 03-5203-2810
営業時間 11:30~15:00 *土曜・祝日12:00~15:00
定休日 日曜
カード 不可

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