グルメ

毎朝手打ち!創業90年の老舗中華で食す絶品ニラそば

2020.10.06 washoku/osake

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東京メトロ銀座線「京橋」駅から徒歩3分、都営浅草線「宝町」駅から徒歩1分のところにある、中華料理店「三喜屋」。赤い看板テントが印象的な、こじんまりとしたお店ですが、何と現在のご主人で3代目。京橋に店を構えて90年になるという、老舗です。
入口横の食券機でチケットを購入すると、お店の方が笑顔で迎えてくれました。

三喜屋のランチメニューは、「らーめん半チャーハン」(750円)、「らーめん半ライス+餃子3ケ」(850円)、「餃子ライス」(780円)、「とんこつらーめん」(800円)、「らーめん定食」(750円)、「たんめん」(780円)、「みそらーめん」(800円)、「担々麺」(800円)、「ニラそば」(700円)、「マーボ定食」(750円)、「中華丼」(780円)など。
麺のメニューには、無料でサービスライスが付くセットと、プラス100円ほどで半チャーハンが付くセットがあり、その気前のよさも老舗の粋を感じます。

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まずは一番人気の「らーめん・半チャーハンセット」を注文しました。
らーめんにチャーハン、ザーサイが付いています。
チャーハンはこんもり半ドーム型に盛られるのが中華屋では多い印象ですが、こちらは平たい盛られ方で、少ないようにも見えますが「これで半チャーハン?!」と思えるほど満足できるボリュームです。
らーめんは、太めの麺に薄切りのチャーシュー、メンマ、ワカメがのった昔ながらの正統派スタイルです。
濃口醤油の香りと塩味が、シンプルながら深みのある鶏ガラスープに、やや柔らかめでつるっとのどごしのよい麺がなじんで、どこかほっとする味わいです。
こちらの麺は、なんと毎朝手打ちの自家製です。
「特に謳ってはいないのですけれど」というおかみさんの言葉には、ながらくこの店を守ってきた老舗としての自負を感じました。半チャーハンは、柔らかめの米にふわっと卵が、やさしい味わいです。ザーサイもおいしく、丁寧に作られていることが伝わってきました。

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「ニラそば」には、無料のサービスライスを付けてオーダーしました。サービスでありながら、お茶碗軽く一杯分と太っ腹です。
ちなみに、栃木県鹿沼市のソウルフード「ニラそば」をご存知ですか。同じ「ニラそば」でも三喜屋とはまったく異なり、日本蕎麦のうえに一束ほどの大量のニラをどさっと乗せた料理を指すようです。ニラの産地である鹿沼ならではの料理で、名前を聞くと、こちらの「ニラそば」をイメージする人が多いかもしれませんね。
「三喜屋」の「ニラそば」は、自家製麺の上に炒めたニラ・玉ねぎ・薄切り肉がたっぷりとのっています。玉ねぎがシャキシャキで瑞々しく、味の沁みたニラや肉はピリ辛で、後をひくおいしさです。ご飯が進む味付けで、サービスライスを思わずかきこみたくなります。
らーめんにライスを組み合わせて提供する「らーめんライス」は、日本らしい食文化ではないでしょうか。麺料理が豊富な国々が多々ある中で、麺とご飯をセットで食す例は意外にも稀のようです。
らーめんだけでは物足りないという客の声にこたえて提供されるようになったという説や、味の濃いらーめんのスープが白飯に相性抜群だからなど、起源には諸説あるようです。三喜屋の「ニラそば」もぜひご飯と一緒に召し上がってほしい一品です。

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木製の椅子や棚、壁に、赤い座面や市松模様の床など、店内はクラシカルであたたかい雰囲気。2階にも席があるそうで、くつろいでランチがいただけます。
開店するや次々に訪れるお客さんたちに、お店の方はテキパキと動きながら、とても感じよくお声をかけていらっしゃいました。馴染みのお客さんも多く通われているのでしょう。
ボリューム満点の中華ランチが、とてもリーズナブルにいただける「三喜屋」。周辺で働く方々や地域の方々に愛されて90年。変わらずにいてほしいお店です。


今回食べたランチ
らーめん半チャーハン 750円(税込)
ニラそば 700円(税込)

INFORMATION

名称 三喜屋
住所
電話番号 03-3561-2216
営業時間 ※定休日・営業時間は変更となる場合があります。詳細は店舗にご確認ください。
11:00~22:00 (休憩15:00~17:00)
定休日 土、日、祝日

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