Kyobashi TIMES

卸問屋直営だからできる、鮮度バツグンの鶏肉を熟練焼き師が焼き上げる本格老舗の焼き鳥店「八重洲 とり安（やえす とりやす）」。
東京メトロ銀座線「京橋駅」6番出口から徒歩3分、または、都営浅草線「宝町駅」A7番出口から徒歩3分の場所にあります。

店内に足を踏み入れると、一見こじんまりとした入り口からは想像がつかない広さに驚きます。入り口から見て右側がカウンター席、左手前側がテーブル席、奥が掘りごたつ式の座敷というレイアウトです。
特に、古き良き和の雰囲気ただよう掘りごたつエリアが魅力。和風のインテリアで落ち着いた雰囲気なので、ゆったりとくつろげます。
会社帰りのサク飲みから女子会や歓送迎会までさまざまなシーンに対応可能です。

訪れた日は台風で荒れた天気にもかかわらず、続々とお客さんが入店してくる人気ぶりでした。
テイクアウトメニューは「きじ焼弁当」「チキンカツ重弁当」「週替わり弁当」の3種類。週替わり弁当は、オーロラソースがけのチキン竜田弁当でした。全てキャベツ、お味噌汁つきで800円（税込）。

今回は、1番人気の「きじ焼弁当」とボリューム満点の言葉に惹かれた「チキンカツ重弁等」をテイクアウトしました。
商品を待っている間、店員の方から、「カウンター席が空いているので、お茶を飲みながらお待ちください」とお声がけいただきました。こうした心遣いも人気の秘訣かもしれませんね。

注文を受けてから焼き上げるため、受け取りまでに10分～15分程かかります。事前予約には一品おまけがつくという嬉しいサービスまであるので、お急ぎの方もそうではない方も、事前予約がオススメです。

まずは「きじ焼弁当」からいただきます。
「きじ焼弁当」は、創業から継ぎ足ししてきた秘伝のタレで仕上げた1番人気かつ定番メニューです。

国産鶏を特製ダレに漬け込み、網の上でじっくりと焼き上げたとり安自慢のきじ焼と鶏そぼろが、海苔の敷かれたご飯の上に所狭しと敷き詰められています。

きじ焼は、しっとりと柔らかなもも肉を使用しています。甘辛く香ばしいタレの香りがたまりません。
皮の部分はぷりぷりと甘く、身の部分は弾力があり肉自体の味を楽しめます。

そもそも「きじ焼」について、説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。
きじ焼とは、鶏肉、かつおやぶり、さばなどの魚の切り身を、しょうゆ、みりん、酒に漬けて焼いた料理のことを指します。
室町時代から江戸時代まで、きじは鳥類の中ではとくに味が良い高級品とされていました。庶民のあいだには出回ることのなかった贅沢な味を、模して豆腐を使うようになり、さらに鶏肉や魚などを焼いたものへと変化していったのだそうです。きじ焼は、昔の人の工夫から生まれた料理なんですね。

鶏そぼろは見た目からは分からないですが、意外なほどに肉ならではの弾力があります。噛むほどに肉のうま味とほのかな甘みと醤油の香りが口内に広がり、ご飯が進みます。

続いて「チキンカツ重弁当」をいただきます。手に持つとかなりの重量感です。フタを開けた瞬間に、チキンカツの香りが鼻腔をくすぐり、食欲をそそります。
さらにたっぷりの千切りキャベツと味噌汁が付き、ボリューム満点です。

カツは、しっとりと柔らかく、歯で簡単に噛み切れます。衣に甘辛いタレが染み込み、ご飯が進みます。さらに付属の七味をかけるとピリッとした辛さが良いアクセントに。

カツの下には、シャキシャキの食感の玉ねぎがぎっしりと敷き詰められています。ご飯に玉ねぎやタレ、玉子の甘みとうま味がたっぷり染みています。もう一口、あともう一口と食べたくなる衝動にかられます。これぞカツ丼の醍醐味ですね。
こまかく刻まれたシバ漬けは口直しにぴったりです。

キャベツはレモンがついているので、キャベツにかけても良し、お肉にかけても良し。
今回は、カツにかけて味変をしてみることに。レモンの爽やかさでさっぱりとして、ボリュームのあるカツ丼を最後まで美味しく食べきれました。

とり安の焼鳥は、最も新鮮でおいしい状態の鶏肉を味わっていただくため、厳選された鶏肉を朝引きし、毎日手作業で職人が串打ちしています。
鶏肉の鮮度は、朝引きにかかっていると言われています。卸問屋が直営しているからこそ、状態の良い焼鳥をリーズナブルに提供できているのです。
ランチタイムだけではなく、ディナータイムもテイクアウトをしています。お昼だけではなく、家での晩酌のおともにもおすすめです。


今回食べたテイクアウト
きじ焼き弁当　800円（税込）
チキンカツ重弁当 　800円（税込）
全て味噌汁とキャベツつき