連日の猛暑に、街を行く人もどこかぐったり……。そんな空気を吹き飛ばす年に一度のお楽しみが、京橋の夏の風物詩「京橋盆踊り」です！

台風に見舞われた昨年とは打って変わって、今年は快晴。午後には京橋エドグランの京橋中央ひろばに櫓と提灯が飾られ、半纏姿で準備を進める人々の笑顔からも、お祭りへのワクワク感が伝わってきました。

例年通り、17時に縁日がスタート。輪投げ、千本釣り、スーパーボールすくいに加え、今年はヨーヨー釣りが復活！待ちかねた子どもたちが一斉に集まり、歓声を上げていました。

フレンドリーな京橋地域のスタッフさんたちが、「もう一回やる？」「こっちの方がいいかも」と子どもにやさしく声をかけているので、親御さんも安心です。

「わー！」という歓声がする方を見てみると、開始早々に千本釣りで大当たりが出ていました！「この後どうしようかな」と笑うスタッフさんでしたが、大当たり以外にも素敵な賞品はたくさんあり、その後も賑わいが続きました。

「京橋盆踊り」のお楽しみの一つが、京橋エドグランの人気店による特別メニューの屋台。今年もたくさん食べることができました！

まずは『シュマッツ・ビア・ダイニング京橋』の「ビール＆カリーヴルスト（1,500円）」。4種から選べるビールと、アツアツのソーセージにスパイシーなカレーソースが相性抜群。これはビールが進みます！

続いて『ぐりる・てる』の「ローストビーフセット（1,000円）」。噛むと肉汁がじゅわっと広がる絶品のローストビーフに唐揚げ、おにぎりまで付いてボリューム満点です。

さらに『焼肉ビストロ 牛印』の「ホルモン焼きそば（600円）」や『鶏味座』の「唐揚げ（500円）」を『LOBBY LOUNGE 東京 HIBIYA BAR』の「ジントニック（500円）」や「ハイボール（500円）」と合わせれば、気分はもう最高！盆踊りが始まる前に、すっかりお腹いっぱいに。

18時を回るころには、仕事帰りのオフィスワーカーたちが次々と屋台に集結。ビールやハイボールを手に交わされる笑顔と笑い声が広場を満たし、金曜の夜ならではの解放感が一気に高まりました。


お腹いっぱいでも、デザートは別腹です！『トシ・ヨロイヅカ 東京』の「チョコバナナ（700円）」は沖縄県産アップルバナナにミックスナッツを贅沢にあしらい、初日は100本が1時間ほどで完売になりました。

今年の新作「フルーツサイダー（各500円）」は3種類。フレッシュな果肉がたっぷり入った「マンゴーモヒート」と、スッキリした味わいの「レモンスカッシュ」、そしてやさしい甘さの「ベリーミルク」。どれも目に美しく、女性たちの人気を集めていました。

そろそろ日が暮れ始めた18時30分、開会式がスタート。京橋⼀の部連合町会・冨田会長が「盆踊りができることは幸せなことです。盆踊りの参加者が増え、京橋を訪れる人が増えることをうれしく思っています」と挨拶し、会場全体が温かい拍手に包まれました。

外国人ビジネスマンや観光客が多い京橋に合わせて、司会のアナウンスも英語交じり。「Let’s Dance together！」の言葉でスタートした盆踊りの1曲目は、「これがお江戸の盆ダンス」。そして「銀座カンカン娘」のご当地ソングへと続きました。

櫓の上では篠笛奏者の岸⽥晃司さんと太鼓のSHINGOさんが迫力ある生演奏を披露。さらにSHINGOさんの指導を受けた小学生も太鼓を叩き、真剣な表情に踊り手たちの熱気も高まります。

最初は3重ほどだった踊りの輪が、曲を追うごとに徐々に広がり、ついには7重にも！京橋中央ひろばはあふれるほどに人でいっぱい。踊っていると前後の人とぶつかってしまうこともありましたが、それも笑顔で受け入れ合う様子に、盆踊りの豊かさを感じました。


前半の最後は岸田さんとSHINGOさんによるミニライブ。踊りを楽しんだ体に響き渡る和のサウンドに、観客のみなさんが身を委ねていました。

10分間の休憩を挟んで後半戦スタート。

踊りの輪に加わっている人は、盆踊りのために来場した浴衣姿の方々だけでなく、通りがかりの観光客や就業後のオフィスワーカーまで、多彩な顔ぶれ。ビジネスバッグを肩にかけたまま額に汗をかいて踊る姿は、オフィス街のすぐそばに暮らしがある、いかにも京橋らしい雰囲気でした。

いよいよクライマックス！最後は「これがお江戸の盆ダンス」で締めくくり……のはずが、観客からの「アンコール！」の声。アンコールの曲は、大人気の「ダンシングヒーロー」。「フゥ！」の掛け声とともに、みんなで一斉にジャンプ！

大都会の真ん中で、初めて会う人と心を合わせて踊る特別な体験。夏の夜のひととき、京橋の街は笑顔と幸福感であふれていました。

来年もまた、幸せな盆踊りの夜に出会えますように。