11月下旬になると、街のあちこちでクリスマスの飾り付けが始まります。京橋エドグランでも、毎年恒例のクリスマスツリー点灯式が、11月21日(金)に開催されました。

17時を過ぎた頃、京橋中央ひろば(ガレリア)には早くもツリーを取り囲むようにギャラリーが集まってきました。

やがてステージではキーボードの森丘ヒロキさん、サックスの三四朗さん、クロマチックハーモニカの山下伶さんによる「ホワイト・クリスマス」の演奏が始まりました。その音色に誘われるようにさらに観客が集まり、広場は次第に賑やかな雰囲気に。


ギャラリーとして訪れていた篠笛奏者の笛吹かなさんが飛び入りで参加する場面もあり、点灯式が始まる前から会場は盛り上がりを見せていました。

17時45分、いよいよ点灯式がスタート。京橋エドグラン管理組合理事長 北原敬三さんの挨拶に続き、壇上に立ったのは、京橋エドグラン アンバサダーの北原照久さんとジャズ歌手のマリーンさん。第1回から出演しているお二人だけに、息の合った軽快なトークで会場を和ませます。

「カウントダウンは、みんなで声を出しましょう!」という呼びかけのもと、ギャラリー全員で「5、4、3、2、1!」と声を合わせます。そして、「点灯!」の合図とともにお二人がスイッチを押すと、クリスマスツリーが白い光をまとって輝き始めました。会場には「わあっ!」という歓声が広がり、青や赤、緑へと色を変えながら瞬くツリーが、広場を鮮やかに照らします。

点灯の余韻が残る中、続いてはマリーンさんによるミニライブです。毎年このミニライブを楽しみに訪れるファンも多く、音楽が始まると広場の人の輪がさらに大きくなっていきました。

1曲目は『Dancing Queen』。スローなテンポで始まり、徐々にテンポアップしていく展開に合わせて、伸びやかな歌声が京橋の街に響き渡ります。音楽が流れると観客の数はさらに増え、肌寒い夜の空気が人々の熱気で温められたようでした。

ライブは『Unforgettable』『The Christmas Song』と続き、最後はマリーンさんのヒット曲『It’s Magic』。ここでライブは締めくくり……のはずでしたが、会場からは「アンコール!」の声が上がります。

マリーンさんは「本当になにも用意していないのよー」と笑いながらバンドメンバーと相談し、「では!」と始まったのは『Over the Rainbow』。即興とは思えない息の合った歌と演奏に、うっとりと聴き入ってしまうひとときでした。

イベント終了後は、色とりどりのライトアップに目を輝かせるお子さんをはじめ、クリスマスツリーやハート型のオブジェの前で記念撮影をするグループやカップルなど、思い思いに美しい光の広場を楽しむ姿が見られました。

京橋エドグランのクリスマスツリーは12月25日まで、ハート型オブジェは2026年2月28日までライトアップされています。また、周辺の街路樹のイルミネーションは2月28日まで楽しめます。
冬の京橋をやさしく照らすイルミネーションを、ぜひお楽しみください。