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京橋再開発プロジェクト 建設レポート Vol.02

2015.10.21 建設レポート

レポートVol.1では(仮称)京橋再開発プロジェクトの開発に至る経緯や、京橋エリアの魅力、地元の方たちの想いなどについてレポートしてきました。今回は施設の魅力や特徴・工事進捗について詳しくレポートします。

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「(仮称)京橋再開発プロジェクト」は、エリア最大級・国内最高クラスのスペックを誇る超高層免震オフィスと、施設テーマである「東京で、いちばん心地の良い居場所がある街」を体現した商業ゾーン。さらに、中央区の指定有形文化財として保存・再生され、新しく生まれ変わった「明治屋京橋ビル」からなります。

古き良きものを大切に残しつつ、新しいものを受け入れる京橋の土地柄が感じられる注目の施設となりそうです。この新たな複合施設の特徴を以下の5点にまとめました。

1:「京橋から行こう!」をテーマに「HUB(ハブ)」機能が充実

京橋はビジネスパーソンにも観光を目的とした来街者にとってもアクセス抜群です。施設は京橋駅直結で、中央区の観光拠点も設置されるほか、観光バスや無料巡回バスの停留所、駐車場、駐輪場なども整備されます。お隣の銀座・日本橋をはじめとする近隣エリアへのビジネスやショッピング、観光におけるハブ機能を備え、まさに「京橋から行こう!」を実現する施設になります。

2:ほっと一息つける開放的な空間

京橋エリア界隈は、歴史的にも町人の街であったことから、土地区画が細かく、まとまったオープンスペースが少ない事が課題でした。
このような課題を受けて、施設には多くの公共空間が整備されることになっています。例えば、低層部に地下から地上31m(100尺)まで吹き抜けたガレリア空間が設けられ、その中の各フロアに多様な広場や大階段が整備されています。施設内のオープンスペースでは、飲食店のテラス席が店内からにじみ出し、ガレリアに面した大階段を使ったイベントや広場で開催されるマルシェ、知識人や専門家が講師となった学びと交流の場など、日々のライフスタイルがより豊かになる『場』が生み出される予定です。ガレリア空間には、ハイグレードでおしゃれな屋外家具が並び、東京都心のど真ん中で、人々が思い思いにゆったりとした時間を過ごせる施設となっています。まさに「東京で、いちばん心地の良い居場所がある街」といえるでしょう。

3:超高層ビルでは希少な中間層免震構造 

再開発棟のオフィスは、超高層ビルでは希少な中間層免震構造を採用し、震度6程度の大地震においても主要機能が確保されます。地震大国日本においては不可欠な設備だと言えるでしょう。さらに同施設は、災害時には施設利用者のみならず周辺の帰宅困難者を数千人、最大3日間受け入れられる体制と受入れスペースの整備も進めており、防災拠点としての機能も果たします。

4:震災時に備える万全のBCP支援機能 

超高層ビルで不安な事といえば、災害時の送電トラブルや停電です。そんな非常事態に備え3回線受電方式が採用されています。また、万一の停電の際にもビル側非常用発電機から貸室への電源供給が可能となっています。その他にも、震災時に施設の安全性や被災状況を迅速に判定・分析する被災度判定システムの導入、施設内に防災備蓄倉庫を用意する等、高度なBCP支援機能を誇ります。

5:地権者と共に進める再開発

京橋の再開発はプロジェクトの進め方にも特徴があります。このような法定第一種再開発事業では、大規模な再開発になればなるほど、ディベロッパー主導の開発となりがちです。

しかしながら、本プロジェクトでは、日本土地建物株式会社が幹事企業として、施設計画から運営・管理、さらに将来の街のあり方に至るまで、権利者の方々との対話を積み重ね、『京橋エリアの再生』という権利者の夢を実現するべく、開発が進められてきました。まさに権利者の方々と共に創ってゆく『共創型再開発』といえます。

以前からそこに土地や建物を所有していた権利者の方々と共に開発を進めることで、地域と一体になった、より魅力的な街づくりが可能になるのではないでしょうか。

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このように、現在建設中の複合施設はまさに生まれ変わる京橋を象徴する存在となります。

この一大プロジェクトの事業推進を担っている日本土地建物株式会社は、「『この街で働きたい』『この街で店舗を構えたい』とビジネス面で選ばれることはもちろん、『休日はあの街に行きたい』と、訪れる人にも選ばれる街を創ることを目標に、施設の強みを活かし、働く人・訪れる人に『心地よさ』を感じてもらえるような街を育てていく」という想いをもって本プロジェクトを進めています。

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2016年10月末に竣工予定の「(仮称)京橋二丁目再開発プロジェクト」は、2013年10月の施設建築物工事の着手以降、約2年間に亘って、開発工事が進められてきました。現時点(2015年9月末)の工事進捗率は約42.5%と、建設途中ですが、京橋へお越しの際は是非、新たな京橋のランドマークを見上げてみてください。京橋の古き良き街の面影のなかに、まさに生まれ変わろうとしている京橋の姿を感じて頂けると思います。

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いかがでしたでしょうか。少し駆け足でしたが、建設までの流れをご紹介しました。今後も引き続き、建設中の建物の様子や、開発秘話なども少しずつこのサイトでご紹介させて頂きます。

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