Kyobashi TIMES

東京メトロ銀座線京橋駅4番出口から徒歩２分、都営浅草線宝町駅からは徒歩1分という好立地にあるイタリアンとタパスの店「ZION」。コンクリート壁にイタリアン提灯やZ型のマーキーライト、並んだスキレットなど、おしゃれな外観が人目を惹きます。京橋の街を歩く度に、いつか入りたいなと思っていたお店に、ようやくお邪魔することが出来ました。

訪ねた日のランチメニューは、パスタランチが「シーフードトマトプッタネスカパスタ」、「トリュフ香るたっぷりきのこと鶏肉のらぐーパスタ」、「厚切りベーコンのカルボナーラ」の3種。ご飯ものが「ラム挽肉のキーマカレー　温泉卵付き」で、ランチは全て850円。サラダ＆ドリンクバーをセットにすると1,000円、大盛りはプラス100円でした（価格は全て税込）。

本日は、「トリュフ香るキノコと鶏肉のらぐーパスタ」とサラダ＆ドリンクバーセット、「ラム挽肉のキーマカレー」を、オーダーしてみました。

「トリュフ香るたっぷりきのこと鶏肉のらぐーパスタ」は、白いお皿の中央のくぼみにパスタ、その上にふわふわと削りたてのリボンのようなチーズがお皿全体にかけられて、華やかな一品です。シメジやマッシュルームなど数種類のきのこと鶏肉を炒めてブイヨンスープで煮込んだラグーがパスタに絡み、トリュフがふわっと香ります。

サラダバーはサラダと簡単なデリがお代わり自由。ドレッシングはシーザー、ゴマ、オニオンの3種類から選べます。
ドリンクは紅茶とコーヒーのアイス・ホットのほか、マンゴージュースなどのジュースもありました。

もうひとつの「ラム挽肉のキーマカレー」は、ご飯の上にひよこ豆がたっぷりのキーマカレーに温泉卵、そして周囲にレタス、トマト、ニンジンのラペがふんだんに盛られて、サラダのような一皿です。キーマカレーは、中辛でスパイスが効いています。温泉卵を崩しながら食べるとマイルドな味わいに。この一皿でたくさんの品目を摂れるので、サラダバーのセットを注文しなくても満足できそうです。

キーマカレーに入っていた「ひよこ豆」ですが、コロンとかわいい丸型で、くせのない味のこの豆は、カレーやサラダに人気の食材です。
日本の気候はひよこ豆の栽培に適さないため、日本ではほとんど食されない存在でしたが、近年は乾燥豆や水煮缶がどこでも入手できるようになりました。
ひよこ豆の栽培が盛んなインドでは、「ダール」という豆料理で食すのはもちろん、スプラウトを生食したり若い生豆を茹でて食べたり、粉に挽いてパンケーキやパスタを作ったりもするそうです。日本のインドカレー屋さんでも、「パコラ」という野菜のフリッターがよくメニューにありますが、このフリッターの衣に使われているのが、ひよこ豆を挽いた「ベサン粉」です。「ベサン粉」は、低カロリー高タンパクで、グルテンフリー粉として小麦粉に代わる粉としても近年注目されています。ヴィーガン料理では、卵の代用としても使われるそうです。ちなみに、ひよこ豆を潰して香辛料と混ぜ、コロッケのように揚げた「ファラフェル」という中東料理も、近年人気が高まっています。
キーマカレーに入っていることが多いひよこ豆ですが、いろんな食べられ方があると知ると食べる楽しみが深まりますね。

「ZION」は、コンクリート壁やむき出しの天井、大きな壁画など、海外のおしゃれなカフェのような雰囲気です。天気がよい日はテラス席もおススメです。京橋界隈ではあまり見かけないスタイルのお店で、心地よい時間をぜひお過ごしください。


今回食べたランチ
トリュフ香るたっぷりきのこと鶏肉のらぐーパスタ　　850円（税込）
ラム挽肉のキーマカレー　温泉卵付き　　　　　　　　850円（税込）