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隠れ家的そば屋を発見!レパートリー豊富なお得ランチセット

2020.08.07 washoku/osake

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東京メトロ銀座線京橋駅6番出口から数分、都営浅草線宝町A7出口からは1~2分の、昭和通り沿いに、「地酒 十割そば みや美」はあります。表に出ている看板を頼りに、マンションの入り口を入って少し奥へ進むと、こんなところにお店が! 焼杉板の壁に藍染めの小さな暖簾が雰囲気のある、まさに隠れ家的なお店です。

地酒と十割そばを店名に掲げる「みや美」のランチは、そばを中心にバラエティー豊か。もりそば・かけそばと海鮮・カレー・鶏そぼろのミニ丼の組み合わせから選べる「ミニ丼セット」(800円)や、日替わりの一品・お刺身・サラダ・小鉢・お椀がセットになった「日替わり定食」(900円)、「鶏の唐揚げ定食」(900円)、「海鮮丼」(800円)、「天丼」(900円)、「そば屋のカレー」(700円)がご飯ものメニューです。そばも、「鴨南蛮」(700円)、「豚南蛮」(700円)、「天ぷら」(900円)、「カレー南蛮」(800円)、「とろろ」(600円)、「梅おろし」(600円)などと書ききれないほどあり、しかもそれぞれ「もり」と「かけ」、「温」と「冷」が選べる自由度の高さ。そばはプラス100円で大盛り(1.5倍)、150円で特盛(2倍)にでき、好きなそばに300~400円でミニ丼を付けられるというのも、サービス満点で嬉しいですね。(価格は全て税込)

本日は、「ミニ丼セット」をもりそばと海鮮丼で、そして「そば屋のカレー」をセレクトしました。

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「ミニ丼セット」は、もりそば、海鮮丼、サラダ、味噌汁までついて、800円とは驚きです。そばは、小麦粉や、ふのり等のつなぎを一切使用しない国産石臼挽き蕎麦粉100%の十割そばだとか。こしのある食感を楽しみながら、あっさりしたそばつゆでさっぱりといただけます。海鮮丼は、新鮮なまぐろとカツオとタコの漬け丼で、これだけでも満足できるボリューム。付け合わせの大根サラダもさっぱりとした味付けで、全体のバランスが良いです。

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「そば屋のカレー」は、茶碗3杯分はありそうな大盛りご飯に、カレールーがたっぷりかけられています。ワカメと刻みねぎがのっていて、そば屋らしいルックスです。深みのあるダシにスパイスが効いた、そば屋ならではの和風カレーでした。たっぷり入ったきのこの歯触りも、おいしさの決め手。小鉢のおかかとアミエビののった冷奴、サラダ、味噌汁も付いて男性でもお腹いっぱいになりそうなボリューム感です。

この「みや美」のカレーもそうでしたが、いわゆるそば屋のカレーは、そばつゆやダシを入れて作られることが多く、そば屋の隠れた人気メニューです。昔ながらの街のそば屋さんには、メニューにカレーライスがあることが多いような気がしますが、カレーうどんやカレー南蛮の提供などとも関係があるのかもしれません。
ちなみに日本のカレーライスは、明治時代にイギリスから伝わって日本で独自に進化を遂げたと言われています。1893年(明治26年)発行の『婦女雑誌』に、「即席ライスカレー」の作り方が紹介されていて、面白いので引用します。
「煎茶茶碗に一杯のバターと葱三、四本を細かに切りたるを深き鍋に入れ、強き火に懸け、葱の柔らになりたる時、煎茶茶碗に八分目程の粉を入れ、絶えず攪き廻しながら鳶色になるまで煎りつけて、煎茶茶碗に半杯のカレイ粉(西洋食糧店にあり)を入れ、かくて鰹節の煮汁(これは鰹節半本にご飯茶碗六杯の水にて前に拵へ置くべし)を少しづつ注ぎ入れながら掻き回し、醤油を適宜に加へ十分間程弱き火に懸け、味噌漉しにて漉し、其汁へ湯煮したる車鰕或は鳥肉を入れ、炊きたての御飯にかけて食すべし。」
この時すでに、玉ねぎではなく長ねぎ、鰹節のだし、しょう油を使っていることが、注目されます。「そば屋のカレー」に通じるようなカレーであったかもしれませんね。

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カウンター席を含めて店内は35席ほどあり、テーブルも大きめなのでゆったりとしています。訪ねた日は男性のお客さまが多かったのですが、男性にも女性にも、グループでもお一人でも居心地がよいそば屋です。


今回食べたランチ
ミニ丼セット   800円(税込)
そば屋のカレー  700円(税込)

INFORMATION

名称 みや美
住所
電話番号 050-5595-1230
営業時間 ※定休日・営業時間は変更となる場合があります。詳細は店舗にご確認ください。
【月~金】
ランチ11:30~14:00(ラストオーダー13:40)
ディナー 17:00~23:30 (フードラスト22:30、ドリンクラスト23:00)
定休日 土曜日・日曜日・祝祭日

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